最近読んだ本

笹井宏之さんの短歌集。
夜寝る前、ベッドの中で目を閉じて、えいやっと開いたページの歌を読んでから眠るというのが、ここ最近の決まりごとになっていました。何かを占うような気分で。

えーえんとくちから 笹井宏之作品集

えーえんとくちから 笹井宏之作品集

特に気に入った5句。

この森で軍手を売って暮らしたい まちがえて図書館を建てたい
かんぺきなかたちのひとをみつけても遠い島だとわりきってやる
フライパンになりませんかときいてくる獅子座生まれの秋田生まれの
気のふれたひとの笑顔がこの世界の最後の島であるということ
いつかきっとただしく生きて菜の花の和え物などをいただきましょう

本屋さんで、この本を手にとって、パッと開いた時に目に留まったのが4番目の句。この句を読んですぐに買うことを決めました。