劇団宝船「あいつは泥棒」

「蟹が好き。好き過ぎるの。そんな性の女がたどり着いた漁村で巻き起こる人間模様は・・・。」
こんなフライヤーの文句に誘われて、観て参りました。これを観るための体力温存のため、風邪やら生理痛やらと言い訳を見つけ、会社を休んでまで。なんという不良OLっぷり。こんな大胆な自分にびっくり。でも、誘った友達の手前ドタキャンは避けたいし、なんといっても、座席に穴は開けたくないんですもの。
予想通り満足な舞台。心配性の私がなんの心配もなく観ていられる。セリフをかまないだろうかなんて、みじんにも思わないのです。役へのはまりっぷりもお見事。ストーリーも普通なら考え付かないような、先の読めない展開が多く、好きでした。ただ笑えるだけとか、ただ哀しいだけのお芝居より、こういう話が好みです。しいて言えば、最初の方、暗転と幕の開け閉めの回数が多く気になったけど、途中からは、そんなことも忘れさせてくれました。そして、お目当てだった高木さん、やっぱりよいです。今回は普通の女の子かと思ったら、期待にこたえてくれました。知らない役者さんが多かったのですが、清水宏さんと野村朋子さんが気になりました。他のお芝居も観てみたいです。