開放弦@パルコ劇場

ケラさんの「カラフルメリィでオハヨ」の大倉孝二さんがとても良く、さらに倉持裕さんが好きなので、こちらを観にいくことにした。
色々な出来事が起きつつも淡々と時間が流れていて、ある一つの問題が存在していることは感じ取れても、それが何なのかを直接的に伝えることがない。会話の端々や登場人物の態度から、その「問題」を浮き上がらせる。断片をつなぎ合わせていく感じがおもしろかった。
でも、私は、恋とか愛とかに伴う微妙な感情があまり理解できないので、このお芝居はそんな自分自身を意識させるという点で、観ていて苦しかった。私は結局、「自分にとって自分が一番な人間」なのだと思う。恋愛物の舞台を観ると、ストーリーと関係なく、いつもこの結論に行き着く。胸がキュンと切なくなったり、ドキドキしたりして普通に楽しみたいだけなのにね。