「モテたい脳、モテない脳」・「精神病棟に生きて」

昨日の仕事帰りに買った本。一気に読破した。人間の精神とか脳とか進化とか、そういうものに昔から興味がある。

  • 「モテたい脳、モテない脳」(澤口俊之・阿川佐和子著)

あくまでこの人の説であることは念頭におきつつも、子供の頃から不思議に思っていたことが理論によって説明されるとすっきりする。血液型占いは、先日大嫌いだと公言したばかりだったが、根拠を述べられると受け入れやすい。私は、これがこうだからそうなってそれがそうだからああなるんだ、という風に筋が通っていないとだめな人間だということを実感した。
澤口氏曰く、A型は几帳面でありO型は大雑把だとよく言われているが、それは、A型は免疫が低くO型は免疫が高いことから、体調を崩しやすいA型は慎重になる人が多く、丈夫なO型は適当になる人が多いからであるとのこと。*1・・・・・・と、この説明にいたく感心したにもかかわらず、ネットで衝撃的な情報を知ってしまった。この澤口氏、北海道大学教授の職をセクハラで解雇されたそうだ。このことで著書が全否定されるわけではないが、私の感動が急激に冷めたことは確かだ。

モテたい脳、モテない脳 (新潮文庫)

モテたい脳、モテない脳 (新潮文庫)

  • 「精神病棟に生きて」(松本昭夫著)。

統合失調症の人生を赤裸々に振り返った本。生々しい表現、傷ましいエピソードにノンフィクションだということを時折忘れてしまいそうになった。しかし同時に、具体的にどうやって収入を得て、どんな生活を送ってきたのかも具体的に書かれており、読み終わると、これら全てが統合失調症と共に生きてきた著者の人生だったんだと感じた。
文章の端々に覗く危うい部分は病気によるものなのか、それとも、著者の性格なのか。最後までそれは分からなかったが、逆にそこに引きつけられた。

精神病棟に生きて (新潮文庫)

精神病棟に生きて (新潮文庫)

*1:ちなみにB型とAB型はよく分かっていないらしい。