「恋愛脳」

「モテたい脳・モテない脳」を読んだ次は「恋愛脳」。どんだけ恋に飢えているんだと思われそうですが、前者は脳全体についての話が多く、恋愛バイブル・マニュアルではないという点に惹かれて購入しました。後者もそういう内容を期待していたのですが、私の期待とはうらはらに愛だの恋だのをべったりとしたトーンで語る本だったので、「もう無理、もう無理」と挫折しそうになりながら読みきりました。もったいないから、どこかで期待する話題が現れると信じて一通り読んでみたのですが、やはり最後までぐったりさせられ続けました。
男脳と女脳の違いを100%信じ、それを土台としたあれやこれやを断言し続ける本です。男はこうだ、女はこうだと確信を持って述べていますが、私には全く当てはまらない内容ばかりで、結局一箇所も同調できませんでした。ある意味すごい。極めつけは、家族ののろけ話や自慢話。自分の夫の話を持ち出す時は「夫」とは書かずに「私の大好きなひと」と表現したり、大人びた発言をする息子を繰り返し登場させたり。どれもこれも苦手分野。ゾビゾビきます。
辛口極まりない感想となりましたが、ここ数年で読んだ本の中で、ダントツに読後の疲れが大きかったので、率直に書いてみました。「恋」とも「愛」ともすっかり遠ざかっている女が理解できるはずがないのかもしれません。所詮そんな人間の書いた感想ですから。きっと分かる方には分かる本なんだと思います。*1

恋愛脳―男心と女心は、なぜこうもすれ違うのか (新潮文庫)

恋愛脳―男心と女心は、なぜこうもすれ違うのか (新潮文庫)

*1:こんなにめちゃくちゃに言った後だと、説得力もなんも無いでしょうけど・・・・・。