決断、そして第一段階へ

ちょっと前の悩みようったらなかった。突如、脂肪吸引をすることで失うものに想いが及び、迷いが出てきてしまった。手術を受けるために失うお金でできるはずのあれやこれや。術後の身体が不自由な時間でできるはずのあれやこれや。手術が持病に与える影響や手術の失敗などは、正直どうにでもなれという気持ちだけど、失うものたちのことを考え出すと、自分にとって大事なことが「脂肪吸引」なのか、それとも「失うもの」なのか分からなくなってしまった。どっちも手に入れることはできない。優先させたいのはどっちなのか。
「失うもの」のことを具体的に人に相談したら、そんなことと脂肪吸引とを天秤にかけているのかと呆れられた。やはり、人それぞれ、何に重きを置いているかは様々だと感じた。先週の私は、自分の中で何に重きをおいているか急に分からなくなってしまっていた。頭をリセットしてじっくり考えた結果、私は脂肪吸引を選んだ。「失うもの」に未練がないわけではないけど、それは単に「いいなぁ」という程度のもの。天秤はしっかりと脂肪吸引に傾いているから、大丈夫だ。
そして、今日、検査を受けてきた。次に病院に行くのは手術の日。手術は10月の第1週。もともと潰瘍性大腸炎のせいで貧血があるので、検査前にいつもの病院の血液検査結果を見てもらっていた。この時点で明らかに手術が無理なら、検査をすること自体が無駄なので、確認してもらっていたというわけだ。先生からは、大丈夫だけど鉄のサプリメントを通常の1.5倍で飲むように指示されており*1、それを守って過ごし、今日の検査日を迎えた。
今日の流れはこんな感じ。

  1. 個室に通され、下着一枚を着用した状態でガウンに着替える。
  2. 体重計測。
  3. ベッドに横になり、血圧計測。
  4. 麻酔検査。腕に麻酔を注射し、皮膚の反応を確認しているようだ。この注射で麻酔が効くことはない。
  5. 採血。
  6. 心電図。
  7. ベッドから起き上がり、ガウンのままレントゲン撮影。胸部と太腿の正面と横、計3枚。
  8. 個室に移り、太腿の写真撮影。8つの角度から細かく撮る。
  9. 私の場合、持病があるからだと思うが、先生が個室に来て、鎮痛剤について説明を行った。鎮痛剤で潰瘍性大腸炎の調子が悪くなるようなら、注射での痛み止めも可能とのこと。
  10. 別室に移り、インフォームドコンセントを受ける。説明を聞いたことを残すために、書類にサイン。
  11. 会計(検査代と内金)を支払って終わり。

さすがに検査の器具などを見ると、少し緊張してきた。潰瘍性大腸炎がらみで、IVHをやるために静脈に管を入れたり、白血球除去療法で太い針を刺したり、輸血を受けたりといろいろ経験してきたけど、やはりこれとは違う。一ヶ月後の検査日まで、身体と心のコンディションを整えよう。

*1:定量を超えているけど、身体への負担はないとのこと。万が一気分が悪くなった場合は、鉄分の豊富な食材を摂るように言われていた。