今週読んだ本①

『29歳と30歳のあいだには』酒井順子
女性にとって20代後半から30代前半というのは、外から色々言われたり、内でも色々思うところがあったりするのだろうと、あと1ヶ月ほどで26歳になる私は思っています。結婚や仕事に直接不安を感じるというよりは、内外のあれこれで自分が心穏やかにいられないかもしれないことに不安を感じています。
何か答えらしきものを求めて、本屋さんで手に取ったのがこの本。読後感がいいです。自分の中でまとめられなかったモヤモヤを鋭い切り口で表現してくれました。たまに極端に走ったりもしていますが、納得の分析が沢山あります。自分がその段階に入っていないから不安はありますが、何でもありだと思えてきました。
笑えるのがあとがきです。

思い返してみれば、“29歳と30歳のあいだ”には、何もありはしませんでした。“何か特別なものがあるはず!”と思いたがっていた。未知の年齢に対する恐怖と、ちょっとしたイベント感覚とに浮き足立つ自分の姿が、そこには感じられるのです。

まさに今の私の状態です。何でもありだけど、何にもないかもしれないですね。安堵しながら拍子抜けです。

29歳と30歳のあいだには (新潮文庫)

29歳と30歳のあいだには (新潮文庫)