初めてづくしの築地

先輩とお寿司。築地市場に行ってきました。
地下鉄の改札を出ると、なんとなくもう魚の匂いが。先輩はぼそっと「町に染み込む魚の匂い」と、まるで「閑さや岩にしみ入る蝉の声」みたいな、いとおかしな歌を詠んでいました。私は、大井競馬場に連れて行かれた時、駅から出たら馬の匂いがしていて驚いたことを思い出しました。
市場内に入ると、魚の匂いがさらに濃くなり、「私、今、築地に居ます!!」の実感が高まり、テンションが上がってゆきます。
お店は満席だったものの、10分ほどで入れました。通されたのは、小さなお店のカウンターのど真ん中。おじ様だらけ。少し緊張。でも初めてだとわかったのか、優しくいろいろ話し掛けてくれました。子供扱いされているようにも感じられましたが、実際、築地デビュー且つカウンター寿司デビューだから子供と同じみたいなもんです。そのくらいの扱いでちょうどよいです。
今日食べた中で感動したのは、イカの炙り。塩と柚子の味でいただきます。お寿司を塩で食べるなんて初めて!美味しくてびっくりしました。ウニやキンメも塩。塩で食べるお寿司の世界。新しい世界の扉を開けてしまったのかも。