「下痢、ストレスは腸にくる」

潰瘍性大腸炎がらみの本は「〜をすれば治る!」などと訴える怪しいものが多いので、これも半分疑いつつ読み始めたのですが、なかなか納得できる内容でした。

下痢、ストレスは腸にくる (阪大リーブル026)

下痢、ストレスは腸にくる (阪大リーブル026)

潰瘍性大腸炎よりも過敏性腸症候群をメインにしていますが、私の場合、潰瘍性大腸炎過敏性腸症候群が合わさっていると思われるので、参考になりました。ただ、当たり前ですが、やはり、治す方法はわからないままなので、なるほどと思わされたという意味で、参考になったということです。

以下に引用します。

私の推論だが、IBDの患者さんの神経はいつも腸に集中しているので、内臓知覚が過敏になっている可能性は大いにある。お腹の痛みが脳に伝わることで、脳がストレスをうけてさらに腸の調子が悪くなるという腸・脳相関の悪循環がおこるといわれている。

緊張感が高まると交感神経が刺激されるが、あまりに我慢していると、突然、副交感神経が働いて弛緩することがある。これを迷走神経反射という。たとえば朝礼で気持ち悪さを我慢していた子供が、突然血の気が引いて倒れることがある。これは倒れまいとする緊張感から交感神経が主に頑張っていたのだが、突然、迷走神経の活動が活発になり、血管が拡張して血圧が下がったり、脈が遅くなったりして必要な血液が足りなくなって起きる現象である。我々は交感神経と副交感神経の切り替えを緩やかに行っているので、急激な血圧や脈の変動は少ないが、不安感や緊張感の強い人はこの反応が強くでるために、波が大きくなり腸の運動が乱れて、便秘や下痢を繰り返すのではないだろうか。

私も例にあげられている子供と同じように、高校生の頃から集会や朝礼などで意識を失って倒れることが増えてきました。学年集会でぶっ倒れ、県大会の行進でぶっ倒れ・・・・・。気がつくと、後頭部にたんこぶができていて、保健室で寝かされてるっていう。懐かしい高校時代の思い出(嘘)。思えば、あの頃から、身体の不調があちこち出てきていたので、自律神経が乱れ始めてきていたのかも。