親族代表「「忄(りっしんべん)」@新宿シアタートップス

前回と比べ物にならないほど好きな舞台。前回は、下ネタに頼って笑わせているのではないとしても、下ネタが苦手な私はそういう言葉が出てくると一瞬硬直してしまい、100%集中できずに見落としてしまっていた部分がありました。でも、今回は、初めから終わりまで、無駄な考えに惑わされること無く、集中して楽しむことができました。全体が面白かったのはもちろんのこと、嶋村さん、竹井さん、野間口さんのちょっとしたセリフや動きが素晴らしく、何もかも見落としてはいけないという思いで終始目を見開いていたので、気がつけば目の乾きがものすごいことに。コンタクトじゃなくてメガネで正解でした。
終演後、一番好きだったコントが小林さんの脚本だったことを知り、なんだか少し安心したと同時に嬉しかったです。ポツネンシリーズのコントと本公演のコントは違う種類のものだと思っているので、今回、本公演よりのコント(私がそう感じただけかもしれませんが)を久しぶりに観ることができ、さらにそれを面白く感じたということで、まだ自分は好きなんだと確認できたからではないかと思います。また、少し失礼な書き方ですが、小林さんがこういう本をまだまだ全然書けるんだということも確認させてもらったような気がします。やはり私は本公演を切望してやみません。
もう1つ特に気に入ったコントは福原さんの脚本でした。一筋縄ではいかない終わり方というのが、これに限らず好きなので。3人の配役もまさに絶妙だと思いました。このコント以外にも言えることですが、嶋村さんのあの笑顔は口角の上げ方や眉毛・目尻の下げ方ひとつで、あれだけ違う印象を与えるところがすごいと思います。役柄的に竹井さんや野間口さんに目を奪われがちでしたが、実は嶋村さんも目を離せないことになっていました。
影響を受けやすい私は、セリフで使われていた言葉をその後の日常生活に無意識のうちに持ち込んでしまいがちです。今回は「俄然」。どこで使われていたかは思い出せませんが、普段使わないので、絶対今日のどこかで出てきたはず。どこなのか確認する為にも、DVDは購入必須です。

なお、本日はこの舞台がらみでプチ奇蹟が2つも起こりました。
1つ目は劇場に向かう電車で小林さんと遭遇したこと。無駄に緊張いたしました。変なストーカーだと誤解されたくないので、先に新宿で電車を降りる私でした。今考えると、こちらのことなど眼中にもないことでしょう。
そして2つ目。劇場にてお会いしたいと思っていたsankurotenさん*1を探そうと思ったら、なんと席が隣同士。なんなんでしょう、この偶然。もう笑うしかありませんでした。人間は想像を超える出来事に直面するとどうなるかということが分かったような気がします。「あるんだー、実際」と言えばよかったと今さらながら反省おります。舞台後は素敵メガネのsankurotenさんをナンパをして、私の友人と3人でお茶。この出会いに浮かれてしまいどうでもいいことばかり喋くって、肝心の麺話ができなかったことに少し後悔しています。なので、ぜひ次回はリベンジ(?)させてください!