キリンジ『DODECAGON』
日々聴いていて感じたことをちょっとずつ書いてみようかと。
- 「柳のように揺れるネクタイの」
アルバム3曲目。前の2曲が明るくあっけらかんとした歌詞だけど、ここでズドンとやられてしまう。キリンジだね〜。
収まるように収まるさと
慰められて
収まるように収まったら
それでいいのか
若者がギターを弾き歌う
若者に媚びた歌を
自分らしく君らしく、と
慰められて浮かぶ魂
安上がりでそいつは結構だ
特にこの2つのフレーズ。自分に思い当たらない人は、日頃良く思っていない誰かを思い出しスカっとするんだろうか。私はどこか自分に投げかけられた言葉に思えて、少し大袈裟かもしれないけど、平伏したくなるよ。でも、苦痛なんかじゃ全然無い。もうほんと完敗ですって半笑いな感じ。
メロディーのレトロっぽい感じも好き。M☆A☆S☆Hの最後の辺のコーラスなんか一昔前っぽい声に聴こえる。
どうでもいいけど、フォークダンスで有名な「ジンギスカン」を思い出してしまうのは、この曲調でハンドクラップだからか?あれ、でも、「ジンギスカン」って手叩いてたっけ?サビを繰り返すところから連想されてるんだろうか?
- 「愛しのルーティーン」
アルバム9曲目。
さりげなく始まって、さりげなく終わっていく伴奏が曲の雰囲気にちょうどいい。こういう歌詞は私のようなフツーな人の毎日に力を与えてくれるから好きだ。
歌が際立つサビもかっこいい。「飾りの涙も 微笑も」の最後の「も」は特にかっこいい。真似しようと歌ってみたけど、できなかった。
一つ謎なのは、なぜか「君は消えた」「コーヒーを入れよう」「ここじゃセンパイだ」の泰行さんの声がこそばゆいこと。なぜか恥ずかしい。理由は不明。