「あ・うん」@新宿シアターモリエール

前に観た「はなび」が面白かったことと、そしてもちろん、片桐さんが観たかったこともあり、行ってきました。
結果、私は「はなび」の方が好きでした。
今回の「あ、うん」は、「昔の日本はよかったなぁ」とか「まったく最近の日本人は・・・・」という感覚を持っている人に合うような気がします。ストーリーはおもしろいのですが、正直、25歳の私には、納得のいかない部分や、気持ちに入り込めない部分がありました。年齢と関係なく私自身の考え方のせいかもしれませんが、窮屈な気分になってしまったのです。
2時間ちょっとの舞台は集中でき、長さを感じることはありませんでしたが、暗転が多く、プツプツ切れる印象を受けました。あれだけのお話を舞台にする場合は、ある程度仕方の無いことなのでしょうか。
片桐さんは、泣かせる演技よりも、笑わせる演技が光っていました。過去のお芝居も含めて考えると、ストレートに泣かせる演技より、笑わせながら裏を読ませて涙を誘う演技の方がお得意なように思います。クサい芝居で直球で泣かせることは、どの役者さんにとっても、非常に難しそうです。いつかはそんな演技も見てみたい気がします。