立花隆氏のコラムについて

何の具体的根拠もなく、よくもこれだけ自信満々に書けるものだと思いました。以下、氏のコラムより一部引用します。

心理的ストレスは腸を直撃する。もともと腸に弱みをかかえている安倍首相の腸は最近悪化する一方という。一説によると(週刊現代など)、安倍首相は紙オムツを常用せざるをえない状態(括約筋の機能低下で失禁のおさえがきかない状態)にまで追いこまれているらしい。


潰瘍性大腸炎で紙オムツをつけるとしたら、ご丁寧にカッコ書きで説明されている「括約筋の機能低下で失禁のおさえがきかない」のではなく、「下痢、もしくは、ガスや潰瘍から出る粘液が大腸にたまることで、突然大腸が蠕動運動を行なった際におさえがきかない」のような気がします。少なくとも私は括約筋の筋力低下を感じたことはありません。

最近の報道によると、安倍首相の持病は、潰瘍性大腸炎厚労省指定特定疾患の難病)であり、その症状をおさえるためにステロイド剤を常時服用しているという。


「最近の報道によると」と前置きをして安倍さんの潰瘍性大腸炎説を語っていますが、報道=週刊誌じゃないですか。

私もかつて皮膚病の治療でステロイド剤を服用していたことがあるからよく知っているのだが、ステロイド剤は副作用が強い。ステロイド剤の基本的作用は、細胞の増殖をおさえることにある。細胞の増殖がおさえられるということは、若さをおさえるということである。若さはあらゆる意味で細胞増殖と直結している。それをおさえたら、老化が促進されてしまう。
ステロイド剤の副作用として、まっ先にあげられるのが「皮膚萎縮」であり、「萎縮性皮膚腺条」(老人性の皮膚のシワシワ)なのだ。それにつづいて「乾皮症」「毛細血管拡張」「色素異常」「ステロイド紫斑」などがあらわれてくる。


あくまで一潰瘍性大腸炎患者としての経験から語りますが、まず、外見的には「皮膚萎縮」より先にムーンフェイスが来るんじゃないでしょうか。これまで安倍さんの顔が丸くなったところは見たことがない気がします。それに、安倍さんの年齢くらいになると、しわの多い人がいてもおかしくないと思います。

国民にとっていちばんの問題は、安倍首相の異常な“老化現象”が、顔面の皮膚にとどまらず、精神面にまでおよんでいるのではないかと心配されることだ。
安倍政治からは、あきらかに若さからくる覇気というものが失われている。清新さが感じられない。安倍首相個人から失われているだけでなく、内閣全体から失われている。
政治というのは、身心ともに元気いっぱいの人でないとリーダーがつとまらない世界である。


結局言いたかったのは、こういうことみたいです。身体が不健康だと、心まで悪影響が出てくる。残念ながら、それは否定できませんね。経験済みです。でも、安倍さんが病気であるということ自体、憶測に過ぎないわけです。こういう意見からは何も生まれてこない気がします。以上っ!