『ギリギリデイズ』

『キャバレー』を観てからというもの、松尾スズキ熱が高まってきており、文庫化されているエッセイやら日記やらをせっせと読んでおります。
今読んでいるのが『ギリギリデイズ』。宮崎吐夢氏の欄外脚注が各ページの下についているので、同時に読み進めていくと読み応えがあります。でも、あっという間に読み終わってしまうのはもったいないくらいのおもしろさ!よくも毎日これだけおもしろい日記がかけるものです。私も(←「も」なんておこがましいですが)毎日日記を書いていますけど、おもしろいとか役に立つとかそういうこととは無関係に、ただ何でもいいから毎日書いてるだけだもんなぁ。
今日は、君が代についての意見を述べた文章を読んで、吹き出しそうになりました。電車の中だというのに、本当にやばかったです。ぐっとこらえて、どうにか吹き出すのは抑え込めましたが、にやけ顔は修正不可能。それに、吹き出さないように口をきゅっと結んでいたので、鼻の穴が広がっていたこと間違いなし。「もうこれ以上は無理・・・・」と読み進めるのをあきらめ、何度本を閉じたことでしょうか。でも、続きが読みたくて、またすぐ開いてしまうんですけどね。これだけでもかなり怪しい人に見えたに違いありません。
家に帰って、誰かとこのおもしろさを共有したくて、一番笑いについては理解しあえる妹に読ませてみました。しかし、反応が薄ーい。「おもしろいけど、これは大笑いっていうより、クスっていう感じだね。」などと、笑いの上級者的な視線からの感想を言われてしまいました。愕然。
何さ!おまえは菅原文太大屋政子も知らないから、笑えないんだよーだ!・・・・・・・そんな風に思ってみても、なんだか悔しい。だって本当におもしろいんだもの。大声で笑っちゃうくらい。

ギリギリデイズ (文春文庫)

ギリギリデイズ (文春文庫)