元気を奪われる通院日

7週間ぶりのレミケードの日。2時間の点滴は退屈だけど、通院が2ヶ月に1回になったのはありがたいです。
ただ、今日は、というか、今日も、先生との会話は最悪。聞かなければ言わないでおこうと思っていた仕事のことを「最近どう?」と質問され、のらりくらり辞めた話をしたところ、急に眉間に皺を寄せ、「え?この不況だよ?やばいんじゃないの?」とまくしたてられてしまいました。その言い方が、またいやーな言い方なんです。ムッとして、何の根拠もないけれど、「大丈夫です」と言い切ってみました。別に大丈夫か大丈夫じゃないかはわからないけど、そんなこと、あんたに関係ない。
その後も、最近の病状を聞くのもそこそこに、私に向かって、世の中の流れを饒舌に語り始めました。民主党政権はいつまで続くからどうとか、円高がどうとか、後期高齢化社会がどうとか、その内、歴史を遡りだして、何年のなんとか条約がどうとか、アメリカが、ヨーロッパが、シンガポールが、香港が、台湾が、さらに細かくなり出して、スイス銀行がどうとか。
知識豊富で記憶力がすばらしいのはよーくわかりましたが、内容は私の耳から耳へ流れ出て行きました。難しいよ。結局先生が何を言いたかったのかというと、多分、日本の未来は明るくないということっぽいです。「英語力と根性と体力があればアジアのスイスを目指しているシンガポールに働きに行くのもいいんじゃない?」なんて言われましたから。あと、「じたばたしているアラサー女のことが載っている『日経ウーマン』読んでみたら?」というアドバイスも。あ、「もしくは、金持ちのダンナをつかまえるとか」っていうのも言われました。
完全にバカにされてるんだと思います。そもそも、待合室から病室へ放送で呼び出されたときも、苗字じゃなくて、下の名前で呼ばれましたし。「花子さんー、6番の診察室にお入りください」みたいな。小さな病院ならまだわかるけど、ある程度の規模の病院ですよ。そんな呼び方されてる人、1人もいませんよ。
レミケードを点滴して、元気になるはずなのに、生気を奪われた気がします。