「密室彼女」についての追記

主人公の女のセリフで、こういう内容のものがあった。とても分かるような気がした。
飲み会の間をうめるための会話に感じる気持ち悪さを薄くしたものが、他人と関わる時に続いている。何もしゃべることがないなら、黙っていればいいのに。(※セリフとして正確ではありません)

本谷有希子さんは、物事の修飾や形容が非常に独特だが、私にとっては的確だ。時に長ったらしい説明になる場合もあるが、それはその物事を表現するために必要なのだと納得できる。『新潮』6月号の「生きているだけで、愛」を読んでも、全く同じように感じた。