先週読んだ本②

『天国はまだ遠く』瀬尾まいこ著
瀬尾さんの本は装丁が好みのものが多かったので中身も期待していたのですが、好きではありませんでした。「癒やされる」「優しい気持ちになれる」などのキャッチフレーズが付けられていましたが、私は終始主人公に苛立たされました。転職経験者だからでしょうか。まず、仕事のことで死のうだなんて、理解不能です。家族を背負っていて、本当にどうしようもない状況ならまだしも、20代前半ですよ。どうにかできるはずですよ。しかも甘っちょろい自殺だったから、結局ピンピンしてるだなんて。会話や行動から垣間見える図太い神経にも、なんだか無性に腹が立ちました。
この本にこんなに怒るなんて、相当性格悪いのかも、私。知ってたけど。

天国はまだ遠く (新潮文庫)