『キャバレー』@青山劇場

私の記憶が正しければ、これが人生初のミュージカルです。
月並みな言葉で申し訳ないのですが、やっぱり生の演奏と生の歌は心を揺さぶりますね。特に秋山菜津子さん。彼女の場面は空気が締まります。私のお目当ての小松和重さんとのからみなんて、主役二人の場面を差し置いて、一番のお気に入りになりました。
あまのじゃくな私は、一歩足を引いて見てしまうのではないかと思っていたのですが、気恥ずかしさはありません。これならタモリさんも楽しめるんじゃないかと友人に感想を述べたら、購入したパンフレットで平岩紙さんも同じことを書かれていて、笑ってしまいました。
ストーリー自体は暗いものですが、楽しさや笑いや美しさを目にし続けていたので、まるで一夜の夢幻を見ていた気分です。キラキラギラギラしたものが、ポワーンと思い出されます。