会社のおじさんの話 part1

冬物のコートをはおり、毛のストールを巻き、手袋をはめ、耳あてをして、それこそTHE真冬な格好でいたら、会社のエレベーターで一緒になった知らないおじさんに、「すごい完全装備だねぇ」と話しかけられました。
Yシャツ1枚のおじさんは「私はコートは要らないんだよ。若さという薄いコートを着ているから!」と颯爽とおっしゃっていましたが、たいしてうまくもないし、かっこよくもないし、なぜ“薄い”のか意味もわかりません。
返す言葉が見つからずに一瞬困ったその時、とっさに出てきたのが「さすがですー」の一言。自分でも何が“さすが”なんだかよくわからないけど、おじさんが満足そうなのでよかったです。
“さすが”は便利な言葉です。