今朝の珍事

プー太郎な私は、以前の5時半起きにこだわる必要は無く、最近は7時頃に起きているのですが、今朝、5時半頃、1階に居る愛犬ナッツが珍しくしつこくワンワン鳴いているので、ベッドから出て、1階に下りていきました。
母は毎日5時に起きて、いつもならリビングに居るはずなのですが、なぜか部屋にはナッツ以外誰もいません。新聞でも取りに、外の郵便受けまで行っているのかなと思い、しばらく待ってみるも、戻ってきません。
もしや外で倒れているのではないかという考えが頭に浮かび、慌てて玄関に向かい、ドアを開けようとすると、そのドアを押し返しながら、「開けないで!鍵をかけて!」という母の声。一応言われた通りにしたものの、事態が全くわかりません。しばらく動けないでそのままいると、トントンとドアをノックする音。もう終わったから開けてという母の合図かと思い、ドアを開けると、再び「開けないで!」の声。
ドアを閉める一瞬の隙に見えたのは、母の背中と白髪のおばあさんが向かい合っている姿でした。おばあさんが強盗や泥棒になる話はあまり聞きませんが、もし、相手が刃物を持っていたら、年齢とは関係なく危険です。近所にドメスティックバイオレンスの夫を持つ奥さんも居るので、その奥さんが逃げ込んできた可能性もあります。その場合も、そのDV夫が迎えに来て巻き添えを食らうと大変です。
ドキドキしつつも、仲間を1人でも増やしておくべきだと思ったので、妹を起こし、状況を伝えます。こんな時に限って父は出張中。2人であたふたしていると、突然警官の声が聞こえてきて、その後すぐに、母が部屋に戻ってきました。
どうやら、おばあさんは痴呆があって、徘徊していたらしいです。今朝、母が、1階のカーテンを開けたら、窓のすぐ下の庭のコンクリート部分に、おばあさんが背中をこちら側にして座っていたそうです。びっくりした母は、即警察に電話をしたそうなのですが、その後、おばあさんが立ち上がって出て行こうする様子を見せたので、また迷子になると大変と思った母が庭に行き、引き止めたとのこと。さすが。
おばあさんは、満州がどうのこうのとか、手を洗わなきゃとか、いろんなことをひたすら話していたそうです。私がノックの音を聞いてドアを開けた時が、ちょうどその話をしていた時で、おばあさんが、家の中で手を洗いたいがために、ノックしていたということでした。私が対応したノックがおばあさんのノックだったとは・・・・。
そして、後で、なぜそんなにおばあさんは手を洗いたがっていたかがわかりました。庭にこんもりと雑草を抜いた山ができていたのです。我が家の庭は雑草でぼーぼーなのですが、おばあさんの座っていた辺り周辺はきれいになっていました。泥だらけの手を洗いたかったんでしょうね。そりゃそうだわ。