最近読んだ本

穂村さんの本というだけで、最初から贔屓目で読んでしまいます。ファンだからしょうがないのです。開き直ります。
高山なおみさんや堀井和子さんのエッセイなども好きで、前はよく読んでいたけれど、最近は穂村弘さんや岸本佐知子さんがお気に入りです。高山さんや堀井さんのエッセイは、ちょっとキラキラしすぎているように感じるというか、まぶしすぎるというか。理想的な生活や感覚がそこにはあって、読んでいると、自分の雑さや鈍さにがっかりしてしまうことがあるのです。そして、目指すべきものを提示されているような気持ちになるのです。
穂村さんのエッセイは、そういう気分になることなく読めるところが好きです。もちろん、穂村さんは、歌人として、物書きとして、私と比較するのも申し訳ないほど、立派に生きている方だというのは分かっているのですが、それを感じさせないのです。

もうおうちへかえりましょう (小学館文庫)

もうおうちへかえりましょう (小学館文庫)


ヤマギシに対する知識が深まったことが良かったです。ただし、「カルトにはまった親や宗教団体からの待遇のひどさにより、自閉症を発症したケースもある」と言ったような著者の文章には目を疑いました。自閉症は生まれつきの脳障害で、心理的な原因で起こるようなものではありません。知識不足では?こういう文章があると、他のレポについても、信じていいものなのかどうか、悩んでしまいます。

カルトの子―心を盗まれた家族 (文春文庫)

カルトの子―心を盗まれた家族 (文春文庫)


旅のお供に最適な本ではないけど、先日の旅行に持っていった本。移植自体に疑問を持っている人間なので、共感できる部分としっくりこない部分がありました。
主題とは関係ないですが、亡くなられた次男の洋二郎さんが、子供時代にお兄さんのことを「おにいちゃま」と呼んでいたということにびっくりしました。ハイソな香りがしました。

わが息子・脳死の11日 犠牲 (文春文庫)

わが息子・脳死の11日 犠牲 (文春文庫)